倉庫で見つけた結晶を考察するの回です

こんばんは。
涼しくなってきたいので、そろそろ登山に行きたいサルオです。

ダイエットのために身体を動かしたいけど、家で運動してても気が乗らない。
ならば、一石二鳥の「行楽しながらダイエットが出来たらいいなぁ」と思い紅葉のシーズンと調べてみました。
すると・・・島根の紅葉の見ごろは11月になってから見たいですね。
全国的に見ても11月になってからが多いようなので、今日は一足早い紅葉のライトアップをご覧くださいませ!

真っ赤な紅葉のような天然石ですよね。
透明感もあって赤色が光輝いているようで、うっとりしてしまう綺麗さです。

この美しさには秘密があって、実は下からスマホのライトを当てております。

光を当てなかった写真がこちら。

ライトを当てなくても十分魅力的な結晶です。

この鉱物は何か分かりますでしょうか。
実は、分からないのです。
タグを紛失してしまい、石名・価格ともに不明品として倉庫に置かれていました。

そして、とても綺麗な色と形をした結晶だったので、倉庫にあるのはもったいないと思い、この鉱物を特定するために考察していきたいと思います。

まずは、色味について、赤色にも見えますがよく見ると濃いオレンジ色をしていることが分かります。
そして、透明感のある鉱物。
触ってみた感じは”ごつごつ”とした、どこかドゲトゲしい質感のある鉱物です。タイプでいうと水晶やアクアマリンなどのといった感じで、硬度の低い、ロードクロサイトやアラゴナイトといった雰囲気とは明らかに違います。

とってもレアな鉱物でない限り、以下の石種に絞れるのではないかと思います。
それはガーネット・スピネル・コランダム・トルマリンといったところですかね。

それぞれ単色というよりは、環境によって様々な色味を持っている鉱物たちです。

それでは、次の特徴を見てみます。

結晶面の照りがすごい!
結晶面に別の鉱物が付いていないため、光を反射してとっても綺麗。
やっぱりナチュラルな結晶の魅力はこの照りと照りによってはっきりと見える条線などの結晶面ですよね。

その続きとして、次の特徴はこちら。

この幾何学的な結晶構造。
ジオメトリールチルの結晶を思い起こすような形で交わる結晶になっていますね。

ジオメトリールチルクォーツ

正直これが一番ネックでした。
実は石を見た瞬間「ガーネット」だと思ったのです。

僕も結晶構造について詳しい訳ではないのですが等軸結晶ってこんなにバランスの悪い120度くらいのVの字になるのかなぁと、ガーネットの結晶の形を調べても、この形の結晶のサンプルにたどり着けなかったんですよね。

鑑別に出したり、屈折率を計ったりしたわけではないのですが、持っている雰囲気から想像するにガーネット、スペサルティンガーネットではないかと思います。

他に書いた候補のスピネルはもっと正八面体になっているイメージが強いですし、トルマリンも水晶のような六方晶系で縦方向にのみ条線が入る結晶のイメージが強いのです。

白黒つけるために鑑別に出そうとも考えたのですが、非常に残念でもったいないことに、この結晶の裏側に練りけしがこびりついていて、剥がせない。
おそらく、仕入の段階で海外の業者が付けていた練りけしだと思うのですが、これが石にこびりつくんですよね。

個人的にせっかくの綺麗な結晶が台無しになるからやめて欲しいのですが、輸送の問題などからして仕方がないのかなぁ。と思ったりします。

これが「こびりついた」練りけし。
綺麗に取れる方法があれば教えて頂けると喜びます。
(ネットで調べたらサラダ油で取れると書いてありましたが、それこそ結晶の隙間に入りそうでなんか嫌です)

最後までご覧頂きありがとうございました。

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