こんばんは。
サルオです。
早いものでもう10月も終わりに近づいてきております。
日本における10月の旧称「神無月」
しかし、この時期本社のある出雲地方は「神在月(かみありづき)」と呼んでいます。
これは全国の神様が出雲大社にお集まりになって会議をするためですよね。
でも、実際は旧暦で神在祭を行うので今年の神在月は11月にあるのです。
正確には
11月22日 神迎祭
11月23日・27日・29日 神在祭
11月27日・29日 縁結大祭
11月29日 神等去出祭
となっております。
この日程は毎年変わるのでご注意下さい。
そして、オンラインショップでも神在月限定アクセサリーが本日より発売致します。
玉人磨きの出雲石を使ったアクセサリーもございます。
是非とも出雲石を身に着けて神在月をお迎え頂けますと喜びます。
出雲石は古代より勾玉や管玉などの装飾品として使われてきた碧玉です。
碧玉の碧は「みどり」という意味で、緑色の玉(ぎょく)つまり、出雲石のことを指して付けられた鉱物名ですが、碧玉は緑色だけではないのです。
そうです。
赤い碧玉もあるのです。
その碧玉も出雲石と同様に弥生時代には勾玉や管玉など装飾品としても使われたそうです。
その赤い碧玉の名前は
佐渡赤玉石
です。
読み方は「さどあかだまいし」と読み、日本三大銘石の一つに数えられています。
本日はその佐渡赤玉石の原石を紹介させて頂きます。
佐渡赤玉石 770g 新潟県佐渡島産 H:7.7cm,W:11.5cm,D:8.6cm ,770g ¥8,470(税込)
オンラインショップにて販売中!!
佐渡赤玉石は新潟県佐渡島にある佐渡市の赤玉地区より産出されます。
出雲石、佐渡赤玉石ともに鉱物名は碧玉(ジャスパー)ですが、
そもそも碧玉ってどんな鉱物なのでしょうか。
碧玉(ジャスパー)とは
一言でいうと「不透明なカルセドニー」。
カルセドニーは石英グループの鉱物です。
つまり、水晶もカルセドニーも碧玉も全て同じ成分である【二酸化ケイ素(SiO2)】です。
難しい話になりますが、石英グループは大きく二つあります。
潜晶質のものと結晶のものです。
結晶は水晶やアメジストで見られるような透き通った透明感のあるタイプ
正確にいうと結晶とは原子が規則正しい配列で構成された固体です。
潜晶質がカルセドニーやジャスパー、めのうのタイプ
潜晶質とは肉眼では見えないほどの非常に小さな結晶が集まって形成される鉱物のことです。
その潜晶質のカルセドニーに不純物が混ざり、透明感が無くなったものが碧玉(ジャスパー)です。
佐渡赤玉石 770g 新潟県佐渡島産 H:7.7cm,W:11.5cm,D:8.6cm ,770g ¥8,470(税込)
オンラインショップにて販売中!!
この佐渡赤玉石を見て頂くと透明感がことがわかりますよね。
佐渡赤玉石はなぜ赤い?
先ほどカルセドニーの中に不純物が混ざることで不透明になり、ジャスパーになる。とお伝えさせて頂きましたが、
その不純物はヘマタイト(赤鉄鉱)だと言われています。
碧玉の形成過程でヘマタイトを含むことで赤色に色づいています。
ここで疑問が出来ますよね。
形成過程ってどういうこと?
ヘマタイトとカルセドニーが混ざり合うってどういう状況?
碧玉が出来る要因二つあります。
・熱水中に含まれる粘土鉱物が堆積して固まるパターン
・堆積物中にケイ酸成分が侵入してきて固化するパターン
ここからは推測です。
そもそもヘマタイトって粘土鉱物ではないではないですよね。
となると、佐渡赤玉石は後者の堆積物中にケイ酸成分がやってきた固化したものですかね。
その堆積物がヘマタイトの成分を含んでいて固化する過程で混ざり合い赤色に発色した。
そのような気がします。
証拠になるか分かりませんが、この佐渡赤玉石には小さなジオードになっている箇所があります。
佐渡赤玉石 770g 新潟県佐渡島産 H:7.7cm,W:11.5cm,D:8.6cm ,770g ¥8,470(税込)
オンラインショップにて販売中!!
その中には細かい水晶の結晶が見えます。
さらにこの晶洞近くを広げて見てみると、水晶やカルセドニーと思われる鉱物が脈状に入っているのが分かります。
このことからケイ酸成分を含む熱水が浸透して固化されたのではないかと推測します。
ただし、僕が持っている鉱物の本の中に「佐渡の黄玉(きだま)」が紹介されています。
この黄玉石は粘土鉱物が堆積して次第にコロイド状になり硬化したものとして紹介されていました。
ということは、あとからケイ酸分で固化されたものではない?と思いましたが、いったん僕の中での考察とさせて下さい。
(詳しい方がおられたら教えて欲しいとも、思っています)
鑑賞石として有名な佐渡赤玉石
佐渡赤玉石は豊臣秀吉にも献上されたことがあるいう逸話もあるくらい昔の日本の権力者からも愛された石です。
茶の湯、茶会を愛でた戦国武将もきっと水石としてこの佐渡赤玉石を使ったのでしょう。
そう考えると歴史のロマンを感じてしまうのは私だけでしょうか。
ちなみに、水石(すいせき)とは
室内で石を鑑賞する日本の文化、趣味である。自然石を台座、または水盤に砂をしいて配置して鑑賞する。
水石という呼称には、水盤に入れた石に水をふりかけると色が濃くなり、
美しく見えるからであるという説と、
古来、日本の公家社会・武家社会の茶席などで、床の間を飾る置物として、
山水景を感じとれる石として重用された「山水石」もしくは「山水景石」が省略されたものであるという説があるそうです。
(水石の説明はwikipediaより引用)
ということで、水石を作ってみました。
佐渡赤玉石は今回3点入荷しております。
残り2点も宜しければ商品ページをご覧頂けますと喜びます。
佐渡赤玉石 430g 新潟県佐渡島産 H:5.5cm,W:11.1cm,D:5.6cm ¥6,600(税込)
オンラインショップにて販売中!!
佐渡赤玉石 726g 新潟県佐渡島産 H:6.8cm,W:11.0cm,D:7.9cm ¥7,700(税込)
オンラインショップにて販売中!!
見れば見るほど赤い山を見ているいる気持ちにさせてくれます。
赤い・・・山・・・
よし!今週末も紅葉を見に出かけるとしますか!
また大山に登るかな?
最後までご覧頂きありがとうございました。