こんばんは。
サルオです。
出雲の自宅を出る時には雲一つない空で遠くまで見通せるとっても良い天気。
しかし、遠くからでも松江の方が完全に雲の中状態になってるのが分かるんですよね。
曇り空を見上げているのと同じで出雲の方から東の方を見ると完全に地上が雲に覆われているのが。
その光景はとっても幻想的。
この感覚を飛行機に乗らなくても感じられることは珍しいですよね。
そして、松江市宍道町くらいから雲の中に入って行きます。
出雲から松江に向けて国道9号線を走って行くと、この宍道町から宍道湖が左側に見えてきます。
ここから、雲の中に突入するということは、この宍道湖の水が霧を生んでいるのかな?と想像してしまします。
どんなのか気になる方はこちらをご覧くださいませ。
ちなみに、本社のある松江市玉造は午前11時くらいまで雲の中いるような状態でしたよ。
前置きが長くなりましたが、本日は珍しいタイプのブロンズルチルクォーツのビーズを紹介させて頂きます。
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ただのブロンズルチルクォーツではございません。
ルチルクォーツと一緒に円盤状の内包物が入っているのが分かります。
ルチルクォーツの中にこのような内包物が入っているものなんてめったにお目にかかれませんよね。
では、初めてのタイプかというと、そういう訳ではなく2016年に一度紹介したことがあったのです。
これを覚えておられる方は素晴らしいです!
ちなみに、僕が書いた記事ではなくMORiKOさんが書いた記事ですが、実物は僕も見ており「何これ!、すごい!」と印象に残っておりましたので、すぐに記事を見つけることが出来ました。
ちなみに、その時に紹介していた商品がこちら
ルチルの針が円盤(皿?)上の鉱物を貫いて、串刺しになっているという、とっても変わったルチルクォーツです。
この時、鑑別に出したら水晶を破壊して、内包物を取り出して、成分分析をしなければ鉱物の特定は出来ないということで、内包物の特定は諦めたようです。
しかし、そのブログの中ではカルサイトではないかと推測されていました。
今日紹介しているブロンズルチルクォーツに円盤状の鉱物が内包しているビーズも同じロットで入荷したビーズの中でもただ一つ見つかったものですので、破壊して検査することは出来ないため、内包物の特定は出来ていないことご了承頂けますと喜びます。
そのため、今回のブログも内包物は推測として進めさせて頂きます。
参考のためにも前回入荷したものと比較しながら話を進めさせて頂ければと思います。
それでは、円盤状の未確認内包物体を拡大して見てみましょう。
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ビーズの方は完全な串刺しになっているわけではなく、たまたま串刺しになっているものもありますが、ルチルの周りに規則的に成長しているわけではなさそうですね。
色以外では特に大きな違いはないように感じますね。
結晶の形状が薄い鱗(うろこ)状であることから、僕が思う内包物の種類は下記の通りです。
①雲母
②ヘマタイト
③マーカサイト
④カルサイト
ヘマタイトはライモナイトやレピドクロサイトなどの酸化鉄鉱物も含ませて下さい。
次は内包物に上から光を当てて光沢を見てみます。
さすがにルチルはしっかりとギラつくような輝きを放ちますが、平べったい鱗状の鉱物も光を反射することは反射しますが、ルチルほどは輝きません。
金属光沢ならもう少し光って良さそうですが、思ったほどではないかな?といった印象です。
あまり参考にならなかったので、透明感を見ていきます。
下の写真のようにシルバーディスクルチルクォーツの鱗状の鉱物には透明感が確認出来ました。
この写真をみると確かにカルサイトのように見えますね。
しかし、今のところブロンズルチルクォーツに内包している鱗状鉱物の方は透明感を感じられません。
そのため、強烈な光を下から当てて透明感が出るか調べてみました。
その写真がこちら。
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全く光を通していないことが分かりますね。
雲母であれば光を通しても良さそうなのですが、、、
ということは金属を主成分とする鉱物と考えた方が正しそうです。
可能性としてはマーサカイトかヘマタイト(他の(水)酸化鉄鉱物を含む)ではないかと思われます。
そしてマーカサイトはもっと金色に近いような色味ですので、ヘマタイト(他の(水)酸化鉄鉱物を含む)の方が可能性が高そうに感じます。
今回はシルバーディスクルチルクォーツと比較してみましたが、両者が内包している鉱物の形状は似ていますが別鉱物はないかと推測出来ます。
そして、自然界での水晶の中に取り込まれる鉱物の多様性を考えると、改めて水晶のすばらしさを感じました。
やっぱり楽しいですね。インクォーツの世界は。
ちなみに、こちらのビーズは穴口くらい少し大きな窪みが出来ております。
おそらく穴をあける際に出来たものかと思いますが、ゴム等の素材にダメージを与えたりするようなほどではなく、またアクセサリーに加工した時には隠れる部分になりますので、この点ご了承頂けますと喜びます。
最後までご覧頂きありがとうございました。