伝え繋がれる製作工程


当社は1901年(明治34年)に島根県・玉造温泉にてめのう細工の店「しんぐうめのう店」として創業。
昭和初期には玉造温泉内に何軒もあっためのう細工の工房も時代とともに減り、現在では弊社のみがその伝統を受け継いでいます。
現在は衰退していく手工芸に歯止めをかけ、後世に伝承することを第一に、職人養成と技術向上を行い、「出雲型勾玉」を全国で唯一継承し、守り続けています。

製作工程

石の選別


原石を丹念に観察し一見しただけでは分からない傷や割れを読む
そこから石の個性を感じとりその石を生かすために最適な加工法を見極める

引き割り


水に混ぜた金剛砂をかけながら鉄の刃を何度も押したり引いたりすることで
製作する勾玉の厚みに合わせて原石を板状に切断する

小割り


傷や割れを避け模様の配置を考えながら勾玉のおおよその形を描く
その線に沿って石材を切断する削る部分を極力少なくすることで形をより良くする効果がある

面取り及び穴あけ


勾玉の大きさに合わせて穴を開ける穴の位置は勾玉の表情を大きく左右するため特に慎重さを要する
また形仕上げの準備工程として大まかな角を削り落としておく

形仕上げ


出雲地方に伝わる勾玉の形の特徴は滑らかな丸み
研磨機を使って角張った部分をすべて削り落とし全体に丸みを帯びた形状に仕上げていく

磨き・艶出し


研磨剤を徐々に細かい物に変えつつ磨いていくことで表面の傷を滑らかにする
最終仕上げは酸化クロムをつけた桐の木に勾玉を擦りつけて磨くことで艶がでる

みなさまの「願い」や日々の暮らしが少しでも「愉しく」なることを想い
ひとつひとつ丁寧に手作業で製作し完成します

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