(新石種を加工!)アズライトinバライト 勾玉

おはようございますっ!!
すぐるちゃんです!!

今年ももう12月、、、今年は暖冬だ、なんていわれておりますが、
それでも着実に寒くはなってきていますからね、スタットレスを履くのもお忘れなく。
そんな冬になると恋しくなるものってたくさんあります。
コタツに、みかんに、、、、、、青い石☆!

そうです、実は12月の誕生石って
ターコイズタンザナイトラピスラズリというように
青~紺の色合いの石が目白押しなんですね~
厚着をする冬でも映えやすい色合いですし、
男性でもクールに着けやすいんです。

そんな青~紺の新しい仲間というか、、、
もうこの1度っきりになってしまうかもしれない石を見つけました。
今年の海外仕入、一番の発見だったのがこの石だったのです。

★アズライトinバライト 原石★

~勾玉に加工される前~

じゃじゃん!!青と水色のコントラストが特徴の原石ですね。

実際に仕入をした時、ホテルで待ちきれず撮った写真で申し訳ございません。
我々バイヤーは出雲型勾玉の形を守るため、そして作っていくうちに経年的に発生しうる
形のブレをなくすため、定期的に職人さんがいる工場に直接赴く事があるのですが、

今年9月工場に訪れた際、たまたま偶然にこの原石と出会いました。
現地の工場長が自慢げに持ってきてくださったのを今でも覚えています。
数トン、数十トン単位で原石をもっている工場に、たった数十キロしかなかったこの原石、
これだけしか入ってこなかったんだと仰っていました。

当然工場長はこれを余すことなく使って色んなルースやビーズに
加工したいとのこと。。。。

しかし我々バイヤーはこんな言葉が脳裏に浮かびます
「こ…これを勾玉にしたいっ!!!」

何とか作ってもらえないか。お願いにお願いを重ねて
「いつもみたいな個数で作れないかもしれないけれど、なんとかやってみましょう」
と言って頂けたのです。

早速サンプルで持ち帰った原石を、いつも鑑別をお願いしている
国内の鑑別期間に送り、はてどんな成分かと調べてもらいました。

工場ではこの原石を「<b>Azulite Turquoise(アズライトターコイズ)</b>」と言っていましたが
実はソレは間違い。実際に調べてみると、とっても面白い原石である事が判明したのです。

この原石実は、「ペトリファイドウッド」や「ジェムシリカ」が、石英(水晶)の成分が浸透して石化したように、
ある鉱物を含んだ液体が浸透して固化したものなのです。
さてなんでしょう。。。とクイズにしたいところですが、
タイトルにその答えがありましたね。

そうっ、「<u><b>バライト(重晶石)</b></u>」なのです。
バライトはフローライトの中に羽毛状に出現したり、ストロンチウムを含むと
セレスタイトになったりと意外に身近な鉱物なのですが、液体状で浸透して固化というのは、
先ほど言った水晶の成分であるSiO2以外ではあまりない事です。

先ほどの原石を勾玉に加工すると、、、

★アズライトinバライト 勾玉 各種★

オンラインショップにて販売中!!

「パレットに絵の具を散らしたような」、、、とはこの勾玉のためにあるコトバでしょうか。
とっても鮮やかなコントラストに仕上がってまいりました。

バライト由来の艶感が、研磨する事で溢れておりますね。原石からこんなに綺麗な勾玉ができるなんて
想像もできませんでした。
深い藍に見える部分は<b>アズライト</b>、ラリマーのような優しい水色はターコイズではなく<b>クリソコーラ</b>なんですね!!
クリソコーラも割合が多いのですが、アズライトの方が印象が顕著に出ているのと、必ずしもクリソコーラが入っていない個体も
あるので、この度「アズライトinバライト」で統一させて頂いております。

★アズライトinバライト 勾玉 各種★
オンラインショップにて販売中!!

勾玉のしっぽからは、マラカイトの緑も確認できました。

なぜこんなにパレットのような鮮やかなコントラストが生まれるかというと
銅鉱床で成長する鉱物である「アズライト」「マラカイト」「クリソコーラ」「ターコイズ」などは
互いが互いに置き換わりやすいという性質を持っています。
ちょっとした環境の変化でアズライトからマラカイトに変わったり。
置き換わりやすいと複数の鉱物が近くに共存しやすくなります。

その性質こそがこの芸術肌な勾玉を生み出しているのですね~!

ちなみに余談ですが、ネーミングを考えているとき
「バライトとアズライトで、<b>バズライト</b>はどう?」なんて意見もありました。
せっかく貴重な原石から作ってますし、ツイッターとかでもバズって欲しくて、
いいねいいね!となったのですが、宝石名に迷惑をかけるのと、偉大なる映画「○イ・ス○ーリー」ファンの
皆様に反感を買いそうだったのでやむなく断念してます(笑)

皆様も心の中に「バズライト」というネーミングを留めておいてくださいませ☆ミ

では本日ここまで~!!

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