“花仙碧玉”出雲型勾玉販売
此処、島根県玉湯町近くにそびえる「花仙山(かせんざん)」は古墳時代から良質なめのうの産地で、
全国で唯一「青」「赤」「白」三色全てのめのうが採掘できる貴重な場所です。
中でも青いめのうは「出雲石」と呼ばれており、新潟の翡翠と並んで有名な国産石となっています。
現在は、『工房勾玉』の製作のみに使用しております。
出雲石は昭和初期頃まで採掘専門の職人が花仙山の山肌に手作業で穴を掘り、採掘していました。
今でもその頃の穴が花仙山には多数存在しています。しかし現在では花仙山での採掘はしていません。
出雲石は金等と同じで脈上に連なって出てきます。
しかしいくら掘ってもその脈に当たらなければただの土しか出てきません。
また金属ではないため、金属レーダー等を使ってもその脈を探る事が出来ません。
採掘を行うということは大変難しいことなのです。
そんな『出雲石』の特徴のひとつに、個性豊かな模様や色の濃淡があります。
しかし、それらの部分には様々な硬さが混在してしまうため、
出雲型勾玉の、ふっくらとして美しい曲線を表現することが大変困難でした。
そのため、工房勾玉製作には使われず、眠っていた原石が存在しました。
この度、その原石を信頼できる製作元へ発送し、強度向上を目的とした含浸処理を施すことで、
勾玉のかたちに磨き上げることができたのです。
そうしてできた勾玉を、『花仙碧玉(かせんへきぎょく)』と名を改め、皆様にお披露目いたします。
門外不出の素材を、現代の技術で磨き上げた珠玉の勾玉たち。ぜひご覧くださいませ。