レインボーフローライト出雲型勾玉



濃厚な縞模様が特徴的なレインボーフローライト

フローライトの特徴は、一つの原石の中に何種類もの色調が見られることです。
その色合いは無色・白・紫・緑・青・黄、まれにピンクや赤など幅広く、一つの原石からここまで多くの色調を見せてくれる鉱物は他にありません。
そして、そのような複数の色が帯状に見られるフローライトは“レインボーフローライト”と呼ばれています。
下の写真は今回の勾玉の元となった原石ですが、カラフルな色調の要因は結晶中に含まれる微量元素によるもので、この微量元素がなければ 無色や白色のフローライトになります。
微量元素は希土類元素(レアアース、セリウムやイットリウムなど)である場合が多く、 それら希土類元素や他の金属元素の影響を多く受けています。


また結晶に本来含まれるはずのイオンの欠落(空孔)により可視光の一部の吸収が起こり 色がついているように見えるものもあり、青紫色のフローライトの一部はこのような欠陥=通称 「カラーセンター」によるものです。
これらの要因が複雑に絡み合い、今回の勾玉のように豊かで濃厚な色彩が生まれているのです。
縞模様が出来る要因は、フローライトの成長中に温度や圧力、鉱液濃度の変化が周期的に起きること。その変化が、「層」という形で現れるようになります。

フローライトは蛍光鉱物としてよく知られていますが、全てのフローライトが蛍光するわけではありません。
フローライトに限らず蛍光する鉱物は含有する微量元素が原因となることが多く、 結晶中の微量元素はやや不安定な状態にあるため、紫外線のエネルギーを吸収し蛍光というかたちで吐き出すことで蛍光性が見えるようになります。
今回の勾玉はカラーにより蛍光する色としない色があるため、その蛍光性の有無からも、1つの勾玉から より一層、フローライトの魅力を感じていただけると思います。


※1月16日(木)20時より販売予定でございます。

レインボーフローライト


パープルフローライト