日高ヒスイ出雲型勾玉



北海道が生んだ緑の宝石、日高ヒスイ

1966年頃、日高町千栄地区のペンケユクトラシナイ川で発見された緑色の石はヒスイに似ていることから、当時の新聞では 「北海道にもヒスイが眠っていた」と大きく報じられました。
その後、分析が進むにつれ、この石が厳密にはヒスイ(硬玉・ジェダイト)ではないことが分かりましたが、その深く澄んだ緑の輝きと緻密な 質感はヒスイに劣らず、多くの人々を魅了しました。
やがて宝石愛好家や鉱物学者の間で硬玉(ジェダイト)、軟玉(ネフライト)のどちらとも異なる「第三のヒスイ」として知られるようになり、 「日高ヒスイ」という名が定着していきます。
発見からおよそ数年で採掘は終息し、現在では新たな採掘は行われていない、大変稀少な貴重な国産石となっております。

ペンケユクトラシナイ川

上記の画像は今回の勾玉製作に使用した原石。緑の濃淡や黒の脈といったアクセントが織りなす景色は、まるで自然の深い森や苔むす地形を映したよう。
強い光を当てるとわずかに透過性を持つ部分もあり、日高ヒスイ特有の艶を感じさせてくれます。
国産石で出雲型勾玉をお届けできるのはまたとない機会をどうぞご堪能くださいませ。

「国譲り神話」の舞台にもなっている「稲佐の浜」でお清めした勾玉となります。

※10月30日(木)20時販売開始予定です。


日高ヒスイ


日高ヒスイB


ラウンドビーズ