バナジナイトも綺麗だけど、この黒い分が気になります

こんばんは。
サルオです。

ネットフリックスでガンダムユニコーンを見ている時に主人公の「バナージ」という名前にどこか親しみというか「印象の強い名前だな~」と感じていた理由が分かりました。
それは、バナディナイトに名前が似てるからだ!というのに今日気付いてどこかスッキリとした気持ちになれました。
バナディナイトはバナジナイトとも言います。
どっちでもいいのですが、個人的には和名がバナジン鉛鉱なので、バナジナイトの方がいいやすいかと思ってます。
(なぜガンダムユニコーンを見たのかは家族に見つかると怒られるので、ここだけの話・・・)

ということで、本日はバナージ、いやバナジナイト(バナディナイト)の原石を紹介させて頂きます。

【限定1石】バナディナイトwithバライト原石 H:1.2cm,W:2.9cm,D:2.5cm ,11.2g 3,080円(税込)
オンラインショップにて販売中!!

バナディナイトという鉱物は比較的レアな存在ではありますが、鉱物標本としては決して珍しいものではないように感じます。

しかし!
逆にいうと鉱物標本としてしか見かけませんよね。
こんなにオレンジ色が鮮やかで、さらにいうと、結晶の一つ一つがとっても煌びやかでキラキラしているのに!
ビーズはもちろんのこと、ルースでも見かけることはほとんどないように感じています

原石を見る限り、確かに結晶のサイズが小さいので、加工は難しいように感じますが、それにしても見かけないと思いませんか?
だってこんなに赤い色の結晶は珍しいので、ルースやビーズになると人気が出そうではありませんか?

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なぜアクセサリーとして使われていないのか、この鉱物の詳細を見れば分かるかも知れませんので、鉱物データを見ていきましょう。

和名:バナジン鉛鉱
成分:Pb5(VO4)3Cl
色:黄色~赤色
硬度:3
光沢:ダイヤモンド光沢
へき開:なし

他の鉱物と比べても明らかにキラキラすると思ったらダイヤモンド光沢な鉱物なのですね。
となると、やはりルースにカットするとさぞ映えること間違いなさそうですが、、、やはりルースはインターネットで検索してもほとんど出てきません。

その原因はやはり硬度にあるのでしょう。
硬度が3というのはかなり低いです。

例えるならカルサイトと同じで、日常的なものと比較すると、爪の硬度が2.5、10円玉の硬度が3.5なので、その中間くらいという硬さですね。
さらに産出される結晶のサイズが小さいというところも重なってアクセサリーとして加工することが非常に難しいのだと思います。

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そして、この原石ですが、小さい割の持つとしっかりとした重量感があります。
それはバナディナイトの成分に含まれているPb(鉛)によるものでしょうか。

答えは違うと思います。
結晶が小さいので、さすがにそこまで原石の重量に影響は与えないでしょう。

ということは、母岩が重たいのです。
母岩の黒い鉱、これは何でしょうか。
拡大して見てみます。

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ずっしり重いからヘマタイト?
しかし、母岩の下側を見ると黒い部分がほとんどなく、ややオレンジ色を帯びた白色です。

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となると、この白い鉱物に黒い鉱物が表面を覆っていると考えた方が良さそうです。
つまり、重たいのは白い部分です。

白くて重い鉱物と言えば、、、、和名で「重」が入っている重晶石(バライト)でしょうね。
そのバライトの表面を黒い鉱物、おそらくゲーサイトのような鉄の水酸化鉱物ではないかと思います。
白いバライトの上にバナディナイトが乗っているものに比べると黒いゲーサイトが表面を覆った上にバナディナイトの結晶がくっついているものは比較的珍しいですよ。

最後までご覧頂きありがとうございました。

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