(新作勾玉!)花仙碧玉出雲型勾玉 島根県・玉造 花仙山産

こんばんは。
サルオです。

本日は事務所の窓から見える花仙山で産出された碧玉である「花仙碧玉」の勾玉やビーズなどが完成しましたので、紹介させて頂きます。

「早く商品が見たい!」という方は下のリンクからご覧いただけますと喜びます。
>>商品の紹介はこちらから

花仙碧玉出雲型勾玉の特集ページはこちら

碧玉について

英名:ジャスパー
成分:SiO2 + 不純物

一言でいうと「不透明なカルセドニー」。
カルセドニーは石英グループの鉱物です。
つまり、水晶もカルセドニーも碧玉も全て同じ成分である【二酸化ケイ素(SiO2)】です。

難しい話になりますが、石英グループは大きく二つあります。
潜晶質のものと結晶のものです。

結晶は水晶やアメジストで見られるような透き通った透明感のあるタイプ
正確にいうと結晶とは原子が規則正しい配列で構成された固体です。

潜晶質はカルセドニーやジャスパー、めのうのタイプです。
潜晶質とは肉眼では見えないほどの非常に小さな結晶が集まって形成される鉱物のことです。

その潜晶質のカルセドニーに不純物が混ざり、透明感が無くなったものが碧玉(ジャスパー)です。
そしてこの不透明さと、何世紀を経てもほとんど姿を変えない安定感こそが、碧玉の最大の魅力です。

島根県玉造花仙山で産出された碧玉原石

花仙碧玉とは

玉造(たまつくり)は、古墳時代から良質なめのうの産地であり 花仙山(かせんざん )はかつて全国で唯一、「青」「赤」「白」三色 全てのめのうが採れる貴重な場所でした。
なかでも花仙山産の青めのうは『出雲石』と呼ばれ、国産石 として新潟の翡翠同様に各地の古墳からも出土されてきました。
深い青を持ち、色艶が素晴らしい碧玉であったからこそ、 “出雲” の名を冠し全国各地に知れ渡ったのではないかと考えられ ます。そんな出雲石の中には、個性豊かな模様や濃淡があるものも。
そういった部分には様々な硬度が混在してしまうため、残念ながら 工房での勾玉製作にはほとんどが使われません。
その貴重な原石を信頼できる製作元へ発送し、強度向上を目的 とした含浸処理を施すことで、さまざまなかたちに磨き上げる ことができました。

碧玉という名称についての考察

この見出しの内容は僕の考察でので「そういう考えもあるのか~」くらいでご覧頂ければと思います。

古代中国において「玉(ぎょく)」といえば、ネフライトのことを指し、春秋戦国時代頃(紀元前500年~紀元前221年頃)から神聖視されていました。
この石は持つ者に力を与え、不死を約束する力を宿していると信じられていたようです。
また、古代中国では死後の魂の肉体帰りを信じていたから、遺体が腐らないように事を願って玉を一緒に埋葬したようです。
時代的にも不死を願った始皇帝もこの石の魅力に取り付かれた一人ではないかと推測されます。

では日本においてはどうだったのでしょう。
古代の日本は現代の日本語にも使われている「漢字」のように中国文化の影響を大きく受けております。
当然この「玉(ぎょく)」という中国文化も弥生時代後期(西暦200年頃)には日本に入ってきていると推測されます。

しかし、日本において「玉」と呼ばれる良質なネフライトは産出されませんでした。
そのため、当時の日本は何を「玉」としていたのか。。。

その一つは日本の国石にも認定された糸魚川や青海産の「翡翠(ひすい)」で、硬玉とも呼ばれ、これは間違いなく古代日本からの「玉」であることは間違いないと思われます。
事実、出雲大社からもこの当時の越(こし)と呼ばれた古代の王国で採れた翡翠の勾玉が産出されています。
しかし、この「越(こし)」と呼ばれる王国はその後滅んでしまい、翡翠もそのまま昭和初期に再発見されるまで歴史の舞台から姿を消したといわれています。

では、この翡翠が姿を消していた間、何が「玉」だったのか。

もう皆さんもご想像通りだと思いますが、それが「出雲石」です。
出雲石の鉱物名は「碧玉(へきぎょく)(ジャスパー)」です。
碧玉の「碧」は「みどり」と読み、「ふかくあおい色。あおみどりの色。」という意味があります。

通常ジャスパーは、世界的に見ても赤や黄色、緑など色々な色を持ち、特定の色をイメージすることは少ないと思います。

つまり、日本においてはジャスパーといえば「碧(みどり)」であり、それは「出雲石」である。ということです。
その証拠に現在の奈良県・橿原市にある「曽我遺跡」は大和王権が勾玉作りの生産・流通を直接管理するために作った当時全国最大の工房跡と言われ、その遺跡からは大量の花仙山産の出雲石が出土しています。

日本において古代より「玉(ぎょく)」として神聖視されていた宝石がまさに花仙山で産出された碧玉である「出雲石」ということです。

碧玉の緑色について

花仙山産の碧玉の特徴でもある緑色は緑泥石(クローライト)を含んでいるため緑色をしています。
また、緑泥石が農集されるほど濃い緑色になり、石自体の綿密さも上がり硬さが増すのです。

玉人磨きの出雲石

出雲石の採掘

出雲石は昭和初期頃までは採掘専門の職人が花仙山の山肌に手作業で穴を掘り、採掘していました。
今でもその頃の穴が花仙山には多数存在しています。
しかし現在では花仙山での採掘はしていません。
出雲石は金等と同じで脈状に連なって出てきます。
しかしいくら掘ってもその脈に当たらなければただの土しか出てきません。
また金属ではないため、金属レーダー等を使ってもその脈を探る事が出来ません。
いくら脈に近くても、脈から1m離れていれば何も出てきません。採掘を行うということは大変難しいことなのです。

2012年10月、約50年ぶりに出雲石が採掘致しました。これもたまたま山肌に脈が浮き出ているのが見えた事から重機をレンタルして採掘したものです。

花仙碧玉の勾玉はこの時に採掘した出雲石の原石を使用しております。


商品紹介

それではここからは現物商品のご紹介です。

まずは勾玉30ミリサイズから

★【数量限定】花仙碧玉 出雲型勾玉 30ミリ① 島根県・玉造 花仙山産 29,260円(税込み)★
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色の濃淡がある出雲石は濃い部分と薄い部分で硬度が異なり、勾玉に加工することが非常に難しいのです。
そのため、そのような原石は補強を目的とした樹脂による含侵処理を施します。
そして、含侵処理が施された出雲石を「花仙碧玉」と呼んでします。

従いまして。「出雲石」として販売している商品と「花仙碧玉」として販売している商品の違いは含侵処理が施されて「いるか」「いないか」の違いだけで同じところから産出された碧玉であることには変わりありません。

1番の勾玉は比較的に色の濃淡が少なく緑色が濃くはっきりとしているのが特徴です。

続きまして、2番の勾玉です。

★【数量限定】花仙碧玉 出雲型勾玉 30ミリ② 島根県・玉造 花仙山産 29,260円(税込み)★
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2番の勾玉は1番と比べると模様がはっきりとしていますよね。
しつこいかも知れませんが、この模様こそが花仙碧玉の特徴でもあります。

2番の勾玉の4枚あるうちの左上の写真をご覧ください。
穴の左上付近に黒い線のように見える部分がありますよね。

不自然に思われるかもしれませんが、ここは天然由来のクラックがあったところです。
オンラインショップで販売されている出雲石の磨き原石を見て頂くと分かるのですが、このような大きなクラックが多くあり、出雲石で勾玉を作製する場合、そのクラックを避けながら製作しなければいけません。

玉人磨き出雲石の原石

そして、このような黒い線はそのクラックが樹脂によって埋められたところだと思います。
樹脂含浸処理を施すことでこのような大きなクラックがあるところも勾玉に加工することが可能となります。
それは限りある資源の有効利用というサステナビリティな考えに繋がると考えます。

2012年に採掘されたといっても、少なくなったらいつでも採掘出来るというわけにもいきません。
そして、出雲石の原石が潤沢にあるわけではないため、貴重な存在であることに変わりはないのです。

花仙碧玉の勾玉のラインナップは下記のリンクからご覧頂けますと喜びます。

出雲型勾玉 花仙碧玉のラインナップ
30ミリ 29,260円(税込み)はこちら
20ミリ 12,000円(税込み)はこちら
16ミリ  4,649円(税込み)はこちら
10ミリ  2,926円(税込み)はこちら

花仙碧玉から作成した製品は勾玉だけではございません。
ビーズやブレスレット、丸玉も作成しておりますので、宜しければ商品ページをご覧下さいませ。

花仙碧玉のビーズはこちら
花仙碧玉のブレスレットはこちら
花仙碧玉の丸玉はこちら

ここからは余談です。

花仙山は頂上付近まで車で登ることが出来るので、わりと簡単に登ることが出来ます。
そして、昔坑道があったところも観光地かされているので、中に入ることは出来ませんが、外から見ることが出来ます。

花仙山に残る坑掘跡(立ち入り禁止)

何となく、出雲石の脈が見えるような気がします。

そして、この坑道跡地付近の地面をよく探してみると・・・

このように出雲石の欠片が落ちているかも知れませんよ。
また機会があれば是非「めのう公園」にいらしてみてください。

最後までご覧頂きありがとうございました。

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