こんばんは。
サルオです。
山陰地方も長い曇天の季節が終わり温かい日差しが降り注ぐようになりました。
今日のお昼はご飯を食べた後、眠くなってきたので車の中で窓を開けての昼寝をしていました。
今が一番昼寝に向いている季節ですよね。
とても気持ちがよかったです。
ということで、本日は清々しい天然石としてもお馴染みの翡翠(ヒスイ)から勾玉が完成しましたので、こちらを紹介させて頂きます。
今回の翡翠の産地はグアテマラ産です。
いつも通り書きたいことが色々あって話がなが~くなっておりますので、商品を先にご覧になりたい方は下のリンクをタップして頂けますと喜びます。
グアテマラ翡翠の特徴
ヒスイ主要産地のひとつに数えられるグアテマラ。
様々な色のヒスイが産出し、稀に鮮やかな緑色をしたものもありますが、 基本的には濃い青緑色~灰色をしているものが多い印象です。
この特有の色味はオンファス輝石(オンファサイト)とヒスイ(ジェダイト)が混在しているためで、深い青緑色はオンファス輝石に含まれる鉄イオンによるもの。
他ではなかなか見ないブルーグリーンと、高い品質を持つことで最近特に注目を集めているのが、グアテマラ翡翠なのです。
透明感のある高品質なヒスイ
個体差はありますが、ヒスイの価値を決めるうえで重要な「透明感」のある出雲型勾玉も多く出来上がりました。
ヒスイは顕微鏡で見なければ分からないほど小さな結晶がかみ合うようにして集まっています。 その結晶の粒が小さいほど透明感が出て、品質の高いヒスイとなります。
まるで宝探しのような原石選び
ヒスイの原石の表面にはスキン層と呼ばれる風化した部分が存在しており、その層があるために内部がどうなっているのかほとんど分かりません。 そのため、ヒスイの原石のスキン層の一部を溝状に剥がしてもらい、中をそこから確認します。 このような方法を「窓」と呼びますが、今回もこのような「窓」から内部を推測したうえで原石選別と、その過程は大変なものでした。
ここまでは、告知に書かせて頂いた内容ですが、発売にあたってのブログですので、勾玉完成までの軌跡をもう少しお話させて頂きます。
今回はこの表面が風化して白くなったスキン層を取り除いて中身の翡翠部分だけを勾玉に加工しております。
しかし、どうやってこのスキン層だけを取り除くのでしょうか。
じゃがいもの皮をピューラーで剥くように”シャッシャ”と取り除くことは出来ません。
もちろん、勾玉職人さんもこのスキン層だけを取り除くことは不可能とのことでした。
ということで、原石のサプライヤーに相談したところ・・・
「任せてください!はっきり言って得意です。綺麗にはがす自身があります!」と、
とても心強いお言葉頂いたので、依頼しました。
(ひそかに加工料が結構高かったのはここだけの話にさせて頂きます)
そして、数日かけてスキン層が剝がされたばかりの原石の写真がこちら
スキン層を剥がした後のグアテマラ翡翠の原石
ちなみに原石のサイズ感はというと、上の写真の一番上に写っている原石を手に持った感じの画像がこちらです。
手のひらサイズより大きいので、実物はそこそこ大きな塊です。
翡翠は結晶ではなく、このような塊状で産出されます。
スキン層を取り除く前のグアテマラ翡翠の原石
そして、スキン層を取り除いた原石を見て感じたのが「クラックが多い」ということです。
勾玉職人に確認すると「クラックが多くて勾玉に加工する途中で割れるものが多く出そう」とのことでした。
そこで、私が取るべき選択肢が二つありました。
一つはクラックから石が割れないように含侵処理をする。
もう一つが、目立つクラックを避けて勾玉を製作する。
でした。
目立つクラックを避けて勾玉を作製するということは、歩留まりが悪くなり、完成する勾玉の数が少なくなってしまいます。
そして、僕が出した答えは・・・
「翡翠に含侵処理をかけるとせっかくの翡翠が台無しになるからしたくない!」です。
やはり、翡翠は特別な石ですし、艶出しのためのワックス処理は一般的に広く行われている処理ですが、含侵処理だけは絶対に避けたかったのです。
そのため、大きなクラックを避けて勾玉を作製することにしたため、今回仕入れた原石量に対して想定の半分以下の数量しか勾玉を作ることが出来ませんでした。
しかし、その分「品質」にこだわったグアテマラ翡翠の勾玉が作製出来たと感じております。
もう一つお話すると、原石を仕入れたのは去年の11月くらいでした。
このように品質にこだわって製作したため、いつも以上に原石を仕入れてから勾玉完成までにすごく時間がかかってしまいました。
それでは完成した勾玉を見ていきましょう。
商品紹介
まずはTOPグレードから
★【限定1石】グアテマラ翡翠TOP 出雲型勾玉 30ミリ 72,600円(税込み)★
オンラインショップにて販売中!!
グアテマラ翡翠の品質は「TOP」「HC(ハイクラス)」「通常」グレードの3種類ございます。
それぞれの品質を分ける基準は下記の通りです。
・色の濃さ
・色の均一さ
・透明感
・小さいクラックの量
この4項目を考慮し総合的に区別させて頂きました。
そして、この4項目において全て高い水準を満たすものだけをTOPグレードとしております。
そのため、TOPグレードはやはり別格で綺麗さが違いますよ。
透明感以外の項目は上の写真をみて頂くと分かるかと思いますので、TOPグレードの透明感がどれくらいのものか光を当てて見てみましょう。
★【限定1石】グアテマラ翡翠TOP 出雲型勾玉 30ミリ 72,600円(税込み)★
オンラインショップにて販売中!!
左上から光を当てているので、そこだけ透明感があるように感じますが、このTOPグレードは全体的に均一な品質をしており、どの箇所でもこのような透明感を感じることが出来ます。
続きまして20ミリサイズと言いたいところですが、19ミリサイズの勾玉です。
クラックを避けて勾玉を製作したことはこちらの説明でお話させて頂きましたが、原石の中でも綺麗なところを出来るだけ多く勾玉にするために、今回はあえて勾玉のサイズには大きくこだわらずに作製しております。
そのため、19ミリサイズや15ミリサイズといった勾玉が出来ておりますこと、ご理解頂けますと喜びます。
★【限定1石】グアテマラ翡翠TOP 出雲型勾玉 19ミリ 29,700円(税込み)★
オンラインショップにて販売中!!
まるで出雲石をイメージさせてくれるような深緑色が特徴的なグアテマラ翡翠です。
まさかヒスイ(ジェダイト)とは思えないような色味ですよね。
さらに透明感があるのだから奇跡的なヒスイとしか思えません。
この特徴的な色味は説明にも書きましたがヒスイと共生しているオンファサイト(オンファス輝石)により色づいたものです。
ヒスイはほとんどの場合、ヒスイ輝石岩と呼ばれる岩石です。
ミャンマー産や糸魚川産の鮮やかな緑色はヒスイの中に含まれる微量なクロム(Cr)元素により発色したものですが、グアテマラ翡翠はヒスイと混合したオンファサイトによる濃いブルーグリーンカラーに色ついているのが特徴です。
TOPグレードはオンラインショップにおいて、下記のサイズの取り扱いがございます。
グアテマラ翡翠TOPグレードのラインナップ
30ミリ 72,600円はこちら
19ミリ 29,700円はこちら
16ミリ 19,800円はこちら
10ミリ 9,900円はこちら
続きましてHC(ハイクラス)のご紹介です。
★【数量限定】グアテマラ翡翠HC 出雲型勾玉 30ミリ① 33,000円(税込み)★
オンラインショップにて販売中!!
TOPグレードに比べても遜色のない濃く鮮やかな青緑色をしております。
ただ、やはりTOPグレードと比べると”色の均一さ”という点においては白い模様が入ってくるためハイクラスとしております。
続きまして2番の勾玉です。
★【数量限定】グアテマラ翡翠HC 出雲型勾玉 30ミリ② 33,000円(税込み)★
オンラインショップにて販売中!!
2番のグアテマラ翡翠も1番とほとんど変わらないような品質となっております。
1番と2番の勾玉の個体差は透明感です。
下の写真は下から勾玉の下からスマートフォンのライトを当てた写真です。
グアテマラ翡翠HC 出雲型勾玉 30ミリ
20ミリサイズ以下ですと小さいため比較的透明感が出やすいのですが、30ミリサイズだけは透明感の個体差が割と出やすいです。
強い光を当てなければ個体差が少なかったのですが、2番に比べると1番の勾玉の方が透明感が出ているのが分かります。
グアテマラ翡翠HC(ハイクラス)のラインナップ
30ミリ 33,000円はこちら
20ミリ 14,300円はこちら
16ミリ 8,800円はこちら
10ミリ 4,730円はこちら
最後に通常グレートのご紹介です。
★【限定1石】グアテマラ翡翠 出雲型勾玉 30ミリ① 26,400円(税込み)★
オンラインショップにて販売中!!
TOPとHCの違いに比べるとHCと通常グレードは違いが少ないかも知れません。
どちらかというと全体的に色むらがあったり、色が薄いものを通常グレードとしていますが、逆に言うと色むらが模様のようにも見えるので、これはこれで楽しめるんですよね。
同じものが二つとないヒスイの模様をお楽しみください。
グアテマラ翡翠 通常グレードのラインナップ
30ミリ 26,400円はこちら
20ミリ 11,00円はこちら
16ミリ 7,040円はこちら
10ミリ 3,740円はこちら
ヒスイが出来る条件は非常に特殊なため世界中を見ても限られた場所でしか産出されておりません。
そういった貴重なグアテマラ翡翠をぜひご堪能下さいませ。
最後までご覧頂きありがとうございました。