知っている人は知っている!?ブラックマトリクスオパールの処理の秘密について

こんばんは。
3月は3回卒業式に参加して4月は3回入学式に参加してきたサルオです。

いや~怒涛の手続きラッシュと4週連続「島根⇔徳島」の旅も終わりが見えてきました。
何かと徳島では時間がなかったので、時間が出来たら娘のアパートに転がり込んで気になっていた阿波古事記説に関連した神社や古墳などを観光してみたいと思っております。
(娘からは「来るんじゃねぇ」と嫌がられそうですが)

それでは本日はブラックマトリクスオパールのビーズを紹介しながらこの宝石についてお話しさせて頂きます。

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今更ながら、タイトルの「知っている人は知っている」ってそんなCMがありましたね。
だからこのフレーズがさらっと出てきましたが、改めて考えると、知っている人は知っているって当たり前のことでした。

なので、知らない人は覚えてね。

ということで、ブラックマトリクスオパールについてお話させて頂きます。

まず、産地についてです。

このビーズのようなタイプのブラックマトリクスオパールのほとんどはオーストラリア産のオパールです。
オーストラリアには勾玉にも加工した有名なオパールの産地がありますよね。

クイーンズランド州産のボルダーオパールです。

クイーンズランド州産のボルダーオパールの原石から製作した勾玉

では、ブラックマトリクスオパールも同じクィーンズランド州産のボルダーオパールかというと、何やら違和感があります。

もう一度マトリクスオパールを見てみましょう。

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似ているようでやはり別物のように感じます。

ボルダーオパールは母岩の隙間に脈のようにある程度集まってオパールが入り込んでいるのに対して、ブラックマトリクスオパールは小さいオパールが点在しているように見えます。

この全体的に点在している感じが処理なのかというとそうではございません。
このオパールの入り方は処理をして作り出し物ではなく、天然の産物です。

話を戻しますが、ブラックマトリクスオパールの産地のほとんどはボルダーオパールでお馴染みのクイーンズランドではなく、南オーストラリア州のアンダムーカ(Andamooka)で産出されたオパールなのです。

オパールの産地の位置関係図
クイーンズランド州の主なオパールの産地は赤付近

そして、オパールが入っている母岩もボルダーオパールとブラックマトリクスオパールで異なります。

ボルダーオパールは母岩の割れ目や隙間にオパールの成分であるシリカが入り込み沈殿しオパールが形成されています。

一方、ブラックマトリクスオパールの母岩は多孔質な岩石(砂岩や石灰岩)に細かいオパールの粒子が染み込むように入り形成されたオパールです。

また、母岩の色もボルダーオパールのゲーサイトの影響を受けて茶色くなったものとブラックマトリクスオパールの真っ黒な色味と明らかに異なっているのが分かります。

そして、この母岩の「色」が処理によるものなのです。

ブラックマトリクスオパールの母岩本来の色は黒ではなく白っぽい色味をしております。
しかし、オパールの遊色効果は白地よりも圧倒的に黒地に映えるのです。

そのため、ブラックマトリクスオパールはオパール自体に何か処理をしているわけではなく、オパールを綺麗に見せるために母岩を黒く着色しているのです。
その黒く着色する方法が特殊ですので、説明をさせて頂きます。

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ブラックマトリクスオパールの多孔質な母岩を利用して、このごく小さな隙間に高濃度の砂糖水を浸透させます。
その後、この石を酸に浸けて加熱処理を施すことで、砂糖が炭化し黒くなり、母岩全体が黒く着色されるというわけなのです。
これはこの産地特有の母岩の性質を利用したやり方で、この産地のオパールは一般的に広く施されている処理のようです。

オパールの美しさを引き立てるための知恵だったのですね。

ちなみに、鉱物のデータベースを見るとこの黒く炭化させる前の原石が載っていますが確かに白っぽい色味の母岩でしたよ。

最後までご覧頂きありがとうございました。

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