こんばんは。
サルオです。
いよいよ明日、各店舗やオンラインショップから一斉に告知がございますので、是非ご覧になって頂けますと喜びます。
それでは本日はオパールについてお話したいと思います。
コモンオパールとプレシャスオパール
プレシャスオパール・・・遊色(ゆうしょく)効果を持つ
コモンオパール・・遊色(ゆうしょく)効果を持たない一般的なオパール
遊色効果は虹色に輝く特殊な現象のことで、この効果を持つ代表的な宝石がオパールです。
オパールと言えばこの魅力的な虹色に輝く現象ですが、全てのオパールに見られるわけではございません。むしろ、ほとんどのオパールは虹色に輝かないのです。
コモンオパール(ピンクオパール)
プレシャスオパール
なぜ遊色効果が生まれるのか
遊色効果を形成する4つのポイント
・オパールを形成する成分のお話
・オパールは丸い粒々の集まりである
・何故丸い粒々になるのか?
・虹を生み出す奇跡の配列!
オパールを形成する成分について
オパールは水晶と同じ成分(SiO2)に水がくっついて出来た鉱物(水晶成分+水)で、水晶もオパールも珪酸を含む熱水から形成されます。
成分が水晶と同じなのに、見た目が全然違いますよね。
オパールの構造について
水晶が結晶しているのに対して、オパールは非結晶…小さな珪酸粒子の集合体なのです。
つまり、下記の図のように丸い粒々がたくさん集まってできたものがオパールという訳です!
なぜ丸い粒々になるのか
これは育った環境(形成されるときの温度)が関わっています。
水晶は数百度という環境で形成されるのに対して、オパールは約50度の時に形成されます。このような低温の時には“小さな球”となるのだそう!
そしてその球の表面に水を吸着しており、「水晶の成分+水」というのはこの事を指しています
虹を生み出す原理について
では虹色に光るものと光らないものの差は一体なんでしょうか?
小さな粒子の集合体であるオパールですが、その粒子が規則正しく並んでいるか?いないか?がカギとなります。
綺麗に並んでいると虹が見えプレシャスオパールに不規則だと虹が見えないコモンオパールになる訳です。
左側がプレシャスオパールの粒子のイメージ、右側はコモンオパール
右側は粒の大きさもバラバラで不規則に並んでいますよね。この状態だと、入ってきた光の行き場所がなく、私たちの目に綺麗な色として届きません。
反対に、規則正しく並んでいることで、外から入ってきた光が粒子の間を通過してスペクトル現象が起こることで虹が見えるのです。
プレシャスオパールになるには、左側の図のように粒がそろった珪酸粒子が格子状に規則正しく並んで詰まっていることが条件だったのです。
上の図はオパールに光が入り込んだときのイメージです。
赤い線と青い線は光だと思ってください。
左の方から入ってオパールを形成する粒々を通ってあるところで反射して光が右側へ出ていく…そんなイメージです。
光が反射する所が表面に近い部分なのか、それとも奥深い部分なのか?によって虹の色が変わるということです。
つまり、プレシャスオパールは石英の細かい粒子と水が作り出す奇跡の配列なのです。
最後までご覧頂きありがとうございました。