パパラチアサファイアとコーンフラワーブルーサファイア

こんばんは。
サルオです。

昨日のアレキサンドライトに続いて本日も宝石鉱物を紹介させて頂きます。
>>アレキサンドライトの記事についてはこちらから

それでは本日はサファイアについてお話させて頂きたいと思います。

カラフルな色合いが魅力のサファイア

サファイアは赤色外のコランダムに対して付けられた宝石名です。
鉱物としてのコランダムは本来無色透明です。そしてコランダムに取り込まれた不純元素の性質によってカラフルな色合い見せてくれます。

サファイアの成り立ち

サファイアの多くは火成岩や広域変成岩の中で作られます。

アルミニウム(Al)を多く含んだ鉱液が岩石の中にたまり、結晶として成長するときにわずかな不純元素を取り込むことで色がつきます。例えば、不純元素として鉄やチタンが入ってくると青いサファイアとなります。

また、サファイアを含んだ岩石が近くの隆起などによって地表に現れると、風化によって岩石が結晶から外れ水によって運ばれ川底などに集まって漂砂鉱床(ひょうさこうしょう)をつくります。サファイアはこの漂砂鉱床からも採集されます。

サファイア母岩付き原石

サファイアの伝説

イギリス国王の王冠には大きな十字架がついていますが、その中央にある青い宝石はサファイアです。古代ギリシャの人々はサファイアには目の病気を治す力があると信じ、中世ヨーロッパの人々は心の汚れをはらう力があると考えていました。
そのためヨーロッパの様々な王侯貴族のアクセサリーとして広く使われ聖職者の指輪にも盛んに使われました。

ここからは、そのカラフルなサファイアの中でも特に珍しいと言われる”コーンフラワーブルーサファイア”と”パパラチアサファイア”についてお話させて頂きます。

コーンフラワーブルーサファイア

サファイアと言えば澄み切った青空ブルーカラーを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。コーンフラワーブルーサファイアはそのような青空の中でも深みあのあるブルーカラーが特徴のサファイアです。

コーンフラワーブルー(矢車菊の青)はサファイアとしても最も知られた色合いかと思いますが、実はこの透明感のあるブルーカラーのサファイアはかなりレアな色で、非常に高価なサファイアでもあります。

パパラチアサファイア

パパラチアはスリランカ語で”蓮の花”です。
蓮の花のようなオレンジ色がかったピンク色をしたサファイアはサファイアの中でも大変珍しく、貴重で高価なサファイアとして知られています。

色味がピンクに寄りすぎるとピンクサファイアとなり、オレンジ色になりすぎるとオレンジサファイアとなる、絶命な色合いが魅力的な宝石です。

最後までご覧頂きありがとうございました。

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