こんばんは。
サルオです。
原石が小さく、また原石の形状が特殊で内包物も多く「ちゃんと勾玉になるのかなぁ」と不安もありましたが、
とにかく原石の品質が良く「絶対に勾玉にしたい!」という気持ちが勝って勾玉化を決めました。
そして、出来上がって検品すると、とっても綺麗な勾玉が多く出来上がり安心というより、興奮した気持ちで完成品を見ることが出来き、とても嬉しく感じております。
そんなアメジストエレスチャルクォーツの勾玉がこちら
今回は説明が長くなってしまうので先に商品をご覧になりたい方は下のリンクをタップしてください。
標本としても美しい結晶を、贅沢に出雲型勾玉へ
希少なジンバブエ産アメジストエレスチャルの結晶を使用し勾玉に加工しました。
アメジストエレスチャルの結晶はセプターアメジストのような形のものもあり、それぞれに魅力的な形状をしています。
今回の出雲型勾玉に使用した結晶がこちら。
今回勾玉に加工したアメジストエレスチャルの結晶たち
この結晶は照りが良く透明感も高いため、標本としても非常に価値の高いものです。今回の勾玉はそのような原石から製作しているため出来上がった勾玉も全体的に表面の照りが良く、勾玉が輝いているように感じます。
さらに、ほとんどの結晶にレピドクロサイトなどの鉄を主成分とする鉱物が内包されているため、石の内側からもキラキラ感を演出してくれます。
アメジストエレスチャルは2020年2月以来となる2回目の発売となりますが、2020年の時は少量しか製作することが出来ず、4店舗のみでの販売でした。
しかし、今回は市場に出回る前の源流に近いところで仕入れることが出来たため、大量仕入れを実現することが出来ました。またそれにより原石の仕入単価を抑えることが出来ました。
そのため、このアメジストエレスチャルの品質に比べるとお求めやすいお値段で提供させて頂けているのではないかと思います。
勾玉用に仕入れたアメジストエレスチャルクォーツの結晶たち全数
希少な30ミリサイズの勾玉
下の写真を見て頂いても分かる通り、このアメジストエレスチャルの結晶のサイズに大きいものはございません。
そのため、今回仕入れた原石から30ミリサイズの勾玉が作れるものは”ごくわずか”しかございませんでした。
アメジストエレスチャルクォーツの特徴
勾玉に加工する前の形状を見ると連晶と呼ばれるタイプの形をしていることが分かります。連晶とは通常1つの結晶として成長するはずのアメジストが結晶の成長環境により複数のアメジストが対称形に成長したものです。
そのような成長をした代表的なアメジストや水晶の形が松茸水晶や王笏(おうしゃく)水晶と呼ばれるセプタークォーツです。一部そのような形状の結晶も見られますが、鎧水晶とも呼ばれるタイプの結晶も多く見られます。鎧水晶は連晶の一種です。
鎧水晶
これらのタイプの結晶は成長する過程で鉱液中のケイ酸の含有量が極めて高くなると、石英粒子が多く発生して、成長中の結晶の表面を小さな水晶で覆ってしまうことがあります。そのようにして、結晶の上を新たな結晶が覆う、という現象を繰り返しているため「ごつごつ」とした印象の結晶になります。
このようにして出来た水晶は、水晶・アメジスト・スモーキークォーツ・その他、鉄分を含む鉱物の結晶が同時に形成されやすいという特徴があります。
また、その他にも骸晶(がいしょう、スケルタルクォーツ)と呼ばれるタイプの結晶も見られます。
骸晶
結晶も鉱液が濃くなることで結晶面が異常に変化して成長する結晶の形です。
通常の結晶の成長に比べると短時間に進んだことにより結晶の角の部分が早く成長したために平らになれずに凹んでしまいます。
この現象は結晶の内部にも存在しているため、結晶の内部にも空洞が存在しています。「水入り水晶」はこのタイプの結晶から見つかります。
以上のことより、アメジストエレスチャルの結晶は成長する過程で生じる「結晶が重なり合う」「凹みが出来る」「結晶の内部に空洞が出来る」という特徴から通常のクラックのある水晶やアメジストとは違い加工後の勾玉の表面に凹みが生じてしまいます。
これらは全てアメジストエレスチャルの特徴であるとご理解頂けますと喜びます。
それでも、奇跡的に出来上がった勾玉の表面に爪で引っかかるような凹みがほとんどないものが少量ございました。
それらの勾玉には商品名に「+」と表記しておりますので、ご検討の際の参考にして頂ければと思います。
それではTOPグレードからのご紹介です。
★【限定1石】アメジストエレスチャルクォーツTOP+ 出雲型勾玉 16ミリ 38,500円(税込)★
オンラインショップにて販売中!!
こちらの勾玉が上記も説明しました「+」表記された勾玉です。
つまり勾玉の表面にほとんど傷のないとても貴重な勾玉です。
しっかりとした透明感があり、アメジストの高貴な紫色も濃く、レピドクロサイトなどの鉄を主成分とする内包鉱物もキラキラ感を演出してくれてTOPグレードに相応しいです。
続きまして、「+」ではないアメジストエレスチャルクォーツTOPグレードです。
★【数量限定】アメジストエレスチャルクォーツTOP 出雲型勾玉 16ミリ① 26,400円(税込)★
オンラインショップにて販売中!!
写真の左上の方にクラックによる凹みが見えますが、「+」がついていない勾玉にはこのような箇所がございます。
しかし、これらはアメジストエレスチャルクォーツの特徴であるとご理解頂けますと喜びます。
こちらは針状のレピドクロサイトもしくはゲーサイトが内包したタイプのアメジストエレスチャルクォーツです。
レピドクロサイト(鱗鉄鉱)とゲーサイト(針鉄鉱)は同じ成分で結晶構造の異なる「同質異像」の鉱物で、和名から形状が想像出来ますが、実は針状に見えても細かい鱗状のレピドクロサイトが連なっているものもあるので、肉眼ではほとんど判別が出来ません。
そのため、「レピドクロサイトもしくはゲーサイト」という表現をさせて頂いております。
そしてここから先は「レピドクロサイト」と書いているもののゲーサイトやその他、鉄を主成分とする鉱物の可能性もあることをご理解頂けますと喜びます。
その針状鉱物がアメジストの中に入っているため別名として「アメジストルチル」とも呼ばれているタイプのアメジストエレスチャルです。
こちらもアメジストの色が濃く、透明感もしっかり感じられる高品質なアメジストエレスチャルですよ。
ちなみに今回のグレードの違いはこのような基準で選定しております。
①エレスチャルクォーツの特徴でもある「鉄を主成分とした内包鉱物」が入っているかどうか
②アメジストの色の濃さ(一般的にアメジストは色が濃いものが高品質とされています)
③透明感の高さ
以上の3点の基準からTOP・HC(ハイクラス)・通常とランク分けをしております。
今回は商品ランナップが非常に多いので取り扱い商品はこちらをご覧頂けますと喜びます。
ここからは、オンラインショップ限定の特別なアメジストエレスチャル勾玉を紹介させて頂きます。
まずはこちら
★【限定1石】バイカラーエレスチャルクォーツTOP+ 出雲型勾玉 16ミリ 63,800円(税込)★
オンラインショップにて販売中!!
このバイカラーエレスチャルクォーツの勾玉は入荷した時点でこの一つだけ超目立っている存在でした。
バイカラーになっていることも凄いのですが、上部のレピドクロサイトの入り方がすごいんですよね。
まさにカザフスタン産のストロベリークォーツのよう!
アメジスト部分にも内包物がしっかり入っているし、透明感もしっかりある、正真正銘2つとない特別な勾玉であることは間違いないです。
続きまして、こちらのアメジストエレスチャルクォーツも凄いですよ。
その名もブラックエレスチャルクォーツです。
★【限定1石】ブラックエレスチャルクォーツ+ 出雲型勾玉 16ミリ 26,400円(税込)★
オンラインショップにて販売中!!
びっしりとレピドクロサイトを内包し、そのレピドクロサイトが光を反射してとてもキラキラしてカッコイイです!
しかも、よく見て下さい。
クォーツ部分は水晶ではなく、アメジストですよ。
下から強い光を当ててみます。
紫色のアメジストになっているのが分かりますよね。
このびっしりブラックエレスチャルクォーツのタイプもこの16ミリサイズが1点と10ミリサイズが1点の限定2石となっております。
★【限定1石】ブラックエレスチャルクォーツ+ 出雲型勾玉 10ミリ 13,200円(税込)★
オンラインショップにて販売中!!
10ミリサイズのブラックエレスチャルクォーツもしっかりと濃い紫色をしているのが分かります。
内包物がぎっしり入っている中でもしっかり透明感と高貴な紫色を感じられる高品質なブラックエレスチャルクォーツですよ。
今回のアメジストエレスチャルの勾玉はとっても種類が多いのです。
全部書こうと思うとただでさえ長くなってしまったブログがさらに長くなってしまいますので、今日のところはここまでとさせて頂き、続きは明日のブログで書かせて頂きます。
最後までご覧頂きありがとうございました。